まだKOSHIN学院を作ったばかりの頃の出来事です。とても真面目な2人の中3の生徒がいました。今日はこの2人の行動の違いについて書いてみます。
あれは「定期試験の勉強会」をしていたときのことです。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] 今日は試験前なので、みんなそれぞれ自由に勉強して良いよ♪[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R2″ icon=”girl.jpg” name=”聖子さん”] では漢字練習をして、あとはノートのまとめをやろうかしら♪[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”boy.jpg” name=”優作くん”] 俺はとにかくもっと問題を解いて、テストにどんなのが出ても大丈夫にするぞ![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] さて、この2人どちらが成績があがるでしょうか???[/speech_bubble]
皆さんはどちらだと思いますか?
学校の内申点だけなら聖子さん?
聖子さんはとても真面目な生徒で、特に「ノート作り」をさせたら天才級に素晴らしいのです。学校の先生も彼女のそういう姿をみて成績は『4』(5段階)をつけてくれました。
ほぼ全科目その調子でしたので成績はALL4以上ありました。音楽や美術に至っては『5』がついていました。ちょっと可哀想な言い方ですがまさに『学校の先生の覚えがめでたい』生徒でした。
もちろん私も聖子さんは『良い子』だと思ってました。
試験の点数なら優作君!
一方の優作君ですが、ノートはあまり綺麗ではありませんでした。ノートまとめというよりは『自分が混乱したところを整理した』だけのものでした。
その代わり次々と問題を解き込んで、完璧になるまで何度も解いていました。間違えた問題や解けなかった問題があると・・・
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”boy.jpg” name=”優作くん”] 先生!こういう感じの問題をもう少し出してもらえませんか?[/speech_bubble]
と言ってきました。私も意地になって「優作にはちょっと厳しいかな?」くらいの問題も織り交ぜました。
それでも優作君は意地になって、私が出題した問題を解いていました。
皆さんは聖子さん派? 優作君派?
当時「平塚市の公立高校(普通科)」は偏差値順に
- 平塚江南高校
- 大磯高校
- 大原高校
- 二宮高校
- 五領ヶ台高校
- 高浜高校
- 神田高校
という順位でした。
結局「内申点(学校の成績)はそんなに変わらない」この2人ですが
優作君は「平塚江南高校」(TOP校)に進学しました。
しかーし!
聖子さんは「成績的には2番手校の大磯高校」を受験してもおかしくない内申点があったのですが、結果は「4番手の二宮高校」に進学しました。
聖子さんには致命的な欠陥があったのでした・・・それは・・・
聖子さんは確かに真面目な生徒でしたが、特に「理科や数学の応用問題」などは嫌がってやろうとしませんでした。
皆さんにも経験があると思いますが、「難しい問題を一生懸命考えると、ものすごく頭が疲れます」よね?
そうなんです。聖子さんは「難しい問題に挑戦して頭が疲れるのを嫌がる癖」がありました。
ですから私が
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] 好きに勉強して良いよ![/speech_bubble]
なんて言っちゃうと、「塾で漢字の練習」とか始めちゃうんです。
※そんなの「家」でやって欲しいの。塾に居られる時間は限られているのだから、先生に質問しないとやれないようなことを塾でやって欲しいの!
しかーし!
当時の私の指導力では、聖子さんの勉強方法を変えてあげられませんでした。ただ結果として聖子さんは「二宮高校」進学後も良い成績を取って大学も推薦合格をもらえたので、一概に失敗とも言い切れませんが、あくまで結果論だと思うのです。
ただ「塾の先生」という立場からすると・・なんか違うんです。
それ以後私の指導が変わったのは言う迄もありません!
それ以降も毎年のように「聖子さんタイプ」の生徒が来てくれます。私はできれば「もっとできるようになりたい!」という気持ちをもった生徒に育って欲しいと願って指導しています。
できれば「聖子さんのように」提出物などが丁寧で綺麗で素晴らしく、「優作君のように」切れ味が鋭い生徒に育ってくれたら、これが一番理想です。
私はいつも「まだ小中学生のうちに、自分の可能性を決めつけない方が良い」と思います。
※オリンピック選手や、プロ野球の選手になるとかなら話は別ですが。
これは苦手だからやらない! それは嫌いだからやらない!
こういうのが一番もったいないと思うのです!
「若さ」って「可能性がいっぱいあること」であって欲しいのです。
目をキラキラと輝かせているような人間に成長して欲しいです!
それでは今日はこの辺で! また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】