今からおよそ25年前、KOSHIN学院は「週2回」3時間ずつ通ってくる「一斉授業」(黒板の前で先生がしゃべるスタイル)をする学習塾でした。
それでも成績があがる子はあがっていました。
ただーし! ある程度「自宅で勉強出来る子たち」だけでした。
週2回の指導だけでは救ってあげられない子達には「土曜日の午後や日曜日を利用して」ガンガン補習を行っていました。
※当時土曜日は午前中だけ学校の授業がありました。
しかーし!
「日曜日も部活動」がある生徒達は補習を受けることもできませんでした。
というわけで、せっかくKOSHIN学院に来てくれたのに「勉強が分からないから塾をやめる」という生徒がたくさん出てしまいました
当時は小さな大手塾を目指していました。
もともと大手塾で10年ほどキャリアを積んでいた私は、「大手塾のやり方」しか知りませんでしたから、必然的に「大手塾のやり方」で「小さな塾」を作ろうとしていました。
※正直なことをいうと、当時はそこそこ儲かってました。
しかーし!
せっかくKOSHIN学院に来てくれた子達が塾を去って行くのは本当に申し訳なかったし、自分を呪いたくもなりました。
今だから言うけど「毎日のように塾を閉鎖すること」を考えていました。
大手塾と同じことをやっていたのでは、それは大手塾の方が強い。
随分悩んでいたのですけどね。ちょうどその頃からSNSらしきものが始まりました。
NIFTYという会社が始めた「塾と予備校の情報フォーラム」という電子会議室があったのですが、私もそこに参加してみました。
それまで「ひとり」で悩んでいたのですが、一気に大勢の「他塾の先生」と知り合いました。
塾を作って5年ほど経過した頃、いろいろな先生の影響を受けながら、私は私独自のオリジナル指導法を編み出しました。それが現在の「集団個別指導」という授業スタイルです。
これによって「毎日通って来られる学習塾」にすることができました。
個別指導でも一斉授業でも自立型授業でもない「集団個別指導」です。その後も毎年のように改良を重ね、
ついには「毎日通っても月謝が増えない定額制」などという経営を度外視したやり方に辿り着きました。
その頃からは「卒業生」にもスタッフとして私と一生に教室に入って指導のお手伝いをしてもらうようになりました。
※売り上げは減ったのに人件費が増えたの・・
でも「より良い塾をつくる」ためには「これしかない!」と思いました
授業の改良は今でも続いています!
世の中に「iPad」なるものが登場すると、真っ先に「iPadを活用」する方法を模索しました。
この生徒はこの前の試験で他の科目に比べ「国語の点数」がもう少しでした。
そこで早速私が尊敬する兵庫県姫路市に「いわみ塾」の首藤先生に送っていただいた「首藤先生の国語の授業動画とプリント」を、この生徒にやってもらいました。
首藤先生とはSNSのはしりである「塾と予備校の情報フォーラム」で知り合ったのですが、当時から「この先生の国語はすげ~!」と思っていました。
しかーし!
首藤先生は兵庫県姫路市の方。 ちょっと先生の授業を教わりにいくとわけにもいきませんでした。
しかーし!
時代が変わり、今ではその「すげ~先生の授業」が「iPadで簡単に」見ることができるようになりました。
おかげで、写真の生徒は「国語の問題の解き方」をかなり理解してくれました。
ただーし!
この動画授業を作ってくれた「首藤先生ほどの力量」と、「この授業を聞く意味を生徒に伝える技量」、それに「生徒本人が指導を理解吸収する力量」が伴わなければなりません。
「映像だけ見せておけば良いという考えの塾」にろくな塾はありません!
iPadにしても昨日のブログで紹介した「Google HomeやAmazon Echo」にしても、「それをいかに使うか、使ってもらうか」という技量がなければ、生徒は「ぼーっ」と映像を見ているだけで終わってしまいます。
しかーし!
上手に使えば「素晴らしい先生の授業」を「遠く離れた場所」でも聞くことができる時代になりました。
これも「毎日通っても月謝が増えない定額制」の学習塾だからこそなせる技だと思います。
中学校の定期試験の範囲を全部確実に終わらせようと思ったら、毎日塾に通ってきても全然時間が足りないのが現実です!
ですから「週に1~2回」塾に通っただけで成績をあげようなんて、「普通の子」にはまず無理なんです。まして勉強が遅れている子なら言うまでもありません。
それでは今日はこの辺で! また来週お会いしましょう。
※このブログは土日祭日はお休みさせていただいております。