他塾の先生からこんな質問をいただきました。
実は私自信も「100回書いて覚えようとしたこと」があるんです。
結論から言うと100回書いても覚えられませんでしたσ(^_^;)
覚えられなかったどころか、途中から集中が切れて「違う文字」になってしまいましたσ(^_^;)
ですから私は「100回書き」とか「10回ずつ書いてくる」というような宿題は今は一切出していません。
だって意味ないもん!
単なる「罰ゲーム」ですよ、そんなの。
※ごめんなさい、質問してくれた先生を批判したいわけではないんです。あくまで「事実」を語っているのです。
昨日のブログでご紹介した星槎国際高等学校の「土屋恵三郎監督」のスパルタ時代の指導みたいなものです。そんなんじゃ「ちゃんと考えている生徒」は付いてきません。
正直なことをいうと「学校の夏休みの宿題」にも、はっきり言って「意味がない」と思う宿題が多くあります。
※これはまた別の機会に
ではどうすれば覚えられるのでしょうか?
私の場合「英単語」を覚えるのが苦手な生徒には、基本的に最初は一切書かせません!
多くの生徒の場合「覚えられない」のではなくて「覚え方を知らない」のです。
おそらく小学校の授業などで「暗記の仕方」なんか教わってこなかったか、教わっていても全く頭に残っていなかったのではないでしょうか。
ではどうすれば覚えられるのか?
それにはまず「口で言えるようにしてあげる」ことです。
例えば
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] 「本」ってなんていうの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R2″ icon=”girl.jpg” name=”生徒”] ブック![/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] では「机」は?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R2″ icon=”girl.jpg” name=”生徒”] デスクです![/speech_bubble]
最初は「指導者」がこんな風にペースを作ってあげます。KOSHIN学院の場合は卒業生スタッフの仕事にしています。
私よりも卒業生スタッフの方が、生徒に重圧がかからないからです。どうしても「塾長」って怖いもんね。特にお勉強が苦手な子の場合腰が引けちゃうことが多いですから。
ある程度慣れてきたら自分で練習できるように指導
こうしてある程度口で言えるになってきたら・・・
今度はノートに「日本語」だけ書いておきます。
- (1)鉛筆
- (2)教室
- (3)消しゴム
- (4)ノート
- (5)
- (6)
のような感じで構いません。その日本語を見て「英語で言えるように」なるように「自分だけで」練習してもらいます。
ここまで「自分だけでできるようになれば」8割方完成と言えるでしょう。
こうすれば10回書く時間があれば100回くらい「口で言う練習」ができるからです。つまりすごく効率が良いので、生徒も飽きないんです。
しかーし!
まだ「書く練習」はさせません。
ここで「エアーペンシル」の登場です!
お勉強が苦手な子は「たくさん書く」ということに対して拒絶反応を示す場合があります。
「100回書いても覚えない」のは「書くことに意識が集中」し、「覚えること」に頭が使われていないからです。
そこでオススメなのが Air Pencilです!
しかもこれ「無料」なんです!
使い方はすごく簡単です。例えば「本」は「ブック」だからスペルは「book」だと覚えたいとします。
そしたら人差し指を前に突き出します。そこで空気に向かって「book」と声を出して読みながら b o o k と指で書くのです。
こうやって「本」→「ブック」→「book」となるように練習します。エアーペンシルのメリットはたくさん練習できることです。
もし覚えられなかった単語があれば、それだけ覚えなおして再びもう一度全部テストしてみます。
この「全部」がポイントです。一語だけだったらすぐに覚えられても、時間が経てばすぐに忘れてしまいますから。
暗記が苦手な子には、最初は指導者が「ここまでできるようになるまで」付いていてあげると良いでしょう。
実はこれ「漢字の練習」なんかにも応用できます。ぜひお試しください!
それでは今日はこの辺で! また来週お会いしましょう!
※このブログは土日祭日はお休みさせていただいております。