「知識の伝達」こそが「教師の仕事」だと思っている教師は多いのではないでしょうか。
多いどころか「ほとんどの教師」がそう思ってるんじゃないでしょうか。
教師だけでなく「保護者の方」も『たくさん知識を伝達してもらえば勉強ができるようになる』と偉大なる勘違いをしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
さてこんなことを書くと『教師の仕事は知識の伝達だろうが!』と怒ってる人の顔も見えるような気がします。
試験の結果が悪かったと怒る教師
それでは少し「別の切り口」でこのことを説明してみましょう。
「知識の伝達」ということは、「知識が相手に伝わって初めて成立」するんですよ。
よく見かけるのが「なんでこんなに点数が取れないんだ!」と生徒に向かって怒鳴る教師ね。
- これ教えただろ!
- 何度も言ったじゃないか!
- なんでこんなのできないんだ!
と怒鳴る教師って実はすごく多いわけ。怒鳴らないまでもクドクドと説教をしたり。
それもクラスのごく一部全くやる気のない子だけが出来なかったならともかく、「クラスの生徒全員の前で」叱っちゃうアホ教師がいるんだよね。
※ごめんなさい。昔の私のことです。
クラスの生徒ほぼ全員が点数が悪かったということは「知識の伝達の仕方」に大いに問題があったんじゃないの?
何十年も教師をやっていて、いまだに「そんな単純なこと」に気がつかない教師が多い・・というかほとんどそんな感じなの。
さらに酷い教師になると!
テストの結果が良くなかった時に「テスト直し」をさせる教師がいます。
テスト直し自体は構わないんだけど、その「やらせ方」がひどいのなんの。
- 問題文を全てレポート用紙に書き写す。
- 図やグラフも全て書き写す。
- 途中式も必ず書く。
3番はともかく「1番と2番」のなんの意味があるのでしょう?
はっきり言っちゃおうかな!
そんなの単なる作業でしかないじゃん!
へぇ~! 問題文を書き写すと勉強ができるようになるんだ?
「知識の伝達こそが良い授業」と思ってる教師に聞きたいんだけど、そんなんで「知識が正しく生徒に伝わる」とでも思ってるのでだろうか?
え~? 分かりやすい授業こそが最高の授業だって?
関東地方の皆さんは「徳光和夫さんの路線バスの旅」という番組をご存知でしょうか?
先週放送された中にこんなシーンがありました。徳光さんが商店の方に「道をたずねる」んです。
商店の方が「とても分かりやすく親切に」教えてくれました。
徳光さんは上機嫌で「ご親切にどうもありがとうございました!」と御礼を言い残し、いざ田中律子さん・ピーターさんと出発しようとした瞬間・・・
徳光さん:「あっ! いけね~! 忘れちゃった!」
結局田中律子さんが再度教えてもらうというシーンがありました。
説明を聞いて「分かったような気持ち」になっただけなの。
教師が「説明しただろ!」なんて言ってるのは、これと似たようなものだということなのです。
つまり「知識の伝達」が成立していないということなの。
その程度の指導しかしてないのに「知識の伝達が重要」とか「分かりやすい指導」とか言ってる教師をみると、ちゃんちゃらおかしくてヘソで茶が沸いちゃいますよ。
※本当に沸いたらビックリしちゃう。
<この話はまた続きを書きたい>
それでは今日はこの辺で! また明日!