長く塾をしていると、いろいろと後悔することがあります。
数々の後悔の中でも特に印象に残っているのは「叱ってあげれば良かった!」という後悔です。
かれこれ十五年くらい前のことです。成績も良く、吹奏楽部では「部長」を務めるなど周りの子の面倒見もよい中3の女の子がいました。
ところが中3の夏休み(ちょうど今頃の時期)に、なにかもう一つ気持ちが乗らなくてダラダラし始めてしまいました。
しかーし!
成績も良い子だし、しっかりした子だし、そのうち頑張り始めるだろうと高をくくっていました。
ところがギッチョンチョン
9月の中旬にその生徒は退塾してしまいました。気持ちを入れ替えるために他塾へと転塾してしまったのでした。
その時に当時のバイトスタッフだった大学生のお兄さんに「先生! なんで叱ってやらなかったんですか?」と厳しく指摘されてしまいました。
他の子は叱ったのに、なぜあの子だけ叱らなかったのかと厳しく糾弾されました。
正直なことを言えば、その生徒は「叱りにくい」生徒だったので躊躇してしまったのでした。
本当に申し訳ないことをしてしまったと思いましたが、その生徒は高校合格後に今度は「先生! あたしのことバイトスタッフで使ってくれますか?」って言ってきてくれましてね。
その時に「あの時思いっきり叱ってあげなくてごめんなさい!」ってお詫びしました。なんだか二人でポロポロと涙をこぼしながら語ったことが忘れられません。
私が真面目な生徒を叱る時!
実は今日、いつも真面目に塾を休まずに通ってくる生徒を大きな声で叱りました。
休まずに通ってくるのは大変素晴らしいのですが、部活がハードなこともあってか時々ダラダラしちゃうんです。
本当に疲れているようなので、今までは叱りませんでした・・・
しかーし!
今日はちょっと目に余ったので「大きな声で」叱りました。
悪い流れを断ち切ってあげたかったのです!
可哀想に大粒の涙をこぼしていましたが、すぐに気を取り直してその後は一生懸命頑張ってくれました。
確かに「叱られる」のなんて誰だって嫌だと思うのですが、「叱る方」はもっと嫌なんですよ。
でも「この子にはこれが絶対に必要だ!」あるいは「もうこれ以外に方法がない!」という時には「悪い流れを断ち切るために」叱ってあげなくてはならないこともあります。
※とは言えやはり叱られるのも叱るのも気持ちの良いものではありませんよね。
きっと彼女は明日も元気に塾に来て頑張ってくれると思います。明日また一緒に頑張ろうね!
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】