塾の先生を何十年していても「どう教えたら良いか?」と悩みます。
時代も変わりましたし、今はインターネット回線を使った動画授業なども次々と出てきています。
私はこうした「新しいもの」で、そんなに費用がかからないものはどんどん取り入れることにしています。
別に時代に乗り遅れたくないからではなくて、「良いな!」と思うことはどんどん取り入れたいし、挑戦していきたいからです。
教え方の基本
どんな時代になっても「教え方の基本」は変わりません。ただ「道具」が変わるだけです。大昔は算盤(そろばん)と筆が勉強道具の主流でした。
平成初期までは「教科書・参考書・辞書」などが主流でした。
今ではそれらに加えてタブレットやスマホなどの「道具」も出てきました。
しかーし!
これらはみんな「道具」なのです。
これらの道具をどう使うかは「教師の力量」に委ねられている状況です。
それらを使ってどう教えたら良いか?
幼い子どもに自転車の乗り方を教える時の方法こそが「教え方の基本」です。
ちゃんと支えていてあげるから心配しないで自転車をこいでごらん!
と言いながら練習させて・・・。
気がついたらいつの間にか親は手を放していて、子どもが自分の力だけで自転車に乗れているような感覚が大切です。
最近では「なるべく教えないで自分で考えさせる指導」を標榜する塾が(自立学習指導)が増えています。
ある程度以上の成績がある生徒には、それなりに有効な場合もあります。
しかーし!
成績が中位かそれ以下の生徒の場合には、この方法では通用しません。ちゃんとした基礎ができてない子に「自分で考えろ!」といきなり突き放しても、それは無理というものです。
だからKOSHIN学院は「自立学習」ではなくて「集団個別指導」という指導にしています。
最初はできるようになるまで教えます。でもふと気がついたら生徒が自分のチカラで解けるようになっているという状態を理想としています。
※生徒によって個人差が大きいですが。
とっても根気が要る手のかかるやり方ですが、いろいろ試した結果「普通の生徒」にはこの方法が一番適していると思っています。
そのためには、まず各教科「勉強の仕方」「学習の進め方」を徹底的に指導します。
これを「3月・4月」の2ヶ月間かけて徹底的に生徒に教えてあげます。
「入試が終わって一段落ですね!」と言われる時期が、実は私が一番忙しい時期なのです。
後ろで自転車を支えてあげながら練習して、徐々に手を放していく指導。
口で言うのは簡単ですが、かなり高度なテクニックです。でもこれこそが「指導の基本」です。
それでは今日はこの辺で! また明日♪