当たり前のことですが、学習塾は「生徒が来てくれてなんぼ」の世界です。生徒の皆さんの保護者の方からお月謝をいただかなければ塾はやっていけません。
そして間もなく「中3生」が卒業していきます。ということは「新しい生徒」を募集しなければ、その塾はいずれ廃業に追い込まれます。
私も「経営者の端くれ」です。正直なことを言えば、新しい生徒を「喉から手が出るほど」欲しいです。
しかーし!
問題は「生徒の集め方」です。中学生をメインとする学習塾では「中3生よりも中1生が来てくれた方が」経営は楽になります。
ですから様々な塾で「中学準備講座」なるものを開設して、新中学1年生を募集するのです。
本当に中学準備講座は必要か?
中学校の勉強ですと「習ったことがあるかどうか」「やったことがあるかどうか」というのは重要です。
ですから「勉強面」←「特に塾の先生の都合」を言えば、確かにこの時期から中学準備のために学習塾に通った方が有利です。
ですから各塾がこぞって中学準備講座を開催するのは、あながち間違いではありません。もちろんKOSHIN学院でも「新中学1年生は大歓迎」です。
新中1どころか「小学生のうち」からKOSHIN学院に通ってくれれば、その後の中学・高校生活は有利になります。
しかーし!
特に「新中学1年生」は気をつけなければならないことがあります!
それは・・・
新しい環境に慣れること!
小学生と中学生では「疲れ方がまるで違う」のです。特に中学で一番大変なのは「部活」です。
いえいえ「部活が悪い」と言いたいのではありません。部活動でしか経験できない素敵なこともたくさんありますから。
新中学1年生は「全く新しい環境」にかわります。先生も友達も授業のスピードも勉強の難易度も、「別次元」というくらいかわります。
その環境の変化に対応出来ない子が実は凄く多いのです!
小学6年生達は「新しい学校生活」に胸を膨らませています。中学生になったら「野球部に入りたい」「吹奏楽部に入りたい」など様々な希望を抱いています。
保護者の皆さんも「我が子にはこんなことをしてもらいたい、あんなことをして欲しい」と願望があります。
それはもちろん良いことですし、大切なことです。
しかーし!
希望や願望が多くなりするぎると、その反動がでてしまいがちです!
中学ですることに対して「体力」「精神力」がまだそんなに育っていない子が、とても練習が厳しい部活に入ってしまったらどうなるでしょうか。
不登校になってしまう生徒も少なくありません!
私から見て「とても良い子」で、親のいうことにも素直に応じる子がいます。そういう子は親の期待に応えようと一生懸命頑張ります。
しかーし!
良い子であるがために「親の期待に応えられなくなった時」がツラいのです。
私は時々これを「パンツのゴム」に例えます。パンツのゴムは常にピーンとはりっぱなしだと、すぐにゴムが劣化して切れてしまいます。
反対にほどよく引っ張ってあげないと、これまた劣化して切れてしまいます。
新中学1年生にはこの「ほどよさ」が必要です。
その「ほどよさ」は個人差が大きいので、我が子のレベルをしっかり見極めてあげてください。
あれやりたい! これやらせたい!
だけではだめなのです。
中学1年生の「夏休み」くらいまでは、オーバーペースにならないようにしてあげて欲しいのです。
せっかくの中学生活です。できれば楽しいものにしてあげたいものです。塾の広告に惑わされて不安になって我が子に厳しすぎる要求をなさらないでいただきたいです。
それでは今日はこの辺で! また明日♪
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】