自分が中1の時をふと思い出しました。というのは今日現中1の保護者の方のお一人から・・
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”mama.jpg” name=”ママさん”] うちの子英語の勉強すごく楽しみにしているんです♪[/speech_bubble]
というお言葉をいただいたからです。
私自身も中学生になったら一番教わりたかった科目は英語でした。
しかーし!
疑問文だとか、否定文だとか。当時は疑問否定文も中1の範囲でした。当時の先生には申し訳ないけど、本当に下手くそな授業で何を言ってるか全然分からなくて・・
あんなに楽しみにしていた英語なのに、あっという間に大嫌いになってしまいました。
だって実際の英会話で
This is a pen.
これはペンです。
Is this a pencil or a tomato?
これは鉛筆ですかそれともトマトですか。
なんていう会話なんか絶対に出てきませんもの。鉛筆かトマトかなんて「見れば分かるだろ? 馬鹿にすんな!」って感じです。
もっと外人さんとお話ししたりできるのかな?
とワクワクしていたのに、This is a pen.の「a」は不定冠詞で不特定のものひとつを表すとかいきなり授業でやられちゃったんだもん。
そりゃ面白くもなんともないわけですよ。
私も面白くもなんともない英語を教えてるの
今日私は先ほどのお母様にお詫びしました。英語の勉強を楽しみにしてくれているのに、基本的にKOSHIN学院の英語の指導は・・・
- 教科書の内容をしっかり理解して
- 単語や本文をしっかり覚えて
- 問題を解いて試験に困らないようにして
- 来たるべき高校入試に備える
下手をすると学校の授業なんか本文を読んで訳してお仕舞いなんていう先生もいましたし。
先ほどのお母様のお子さんの夢を打ち砕くような「作業?」をこれからしなければならないのです。
理由は簡単。私の仕事は「塾の先生」で、最終的に「行きたい高校」に進学してもらうことだからです。
英語の指導も少しずつ変わってきているけれど
最近は「英語の四技能」を重視するようになってきました。しかーし! それはまだ一部の大学入試でのこと。
英語四技能:
- 「聞く(listening)」
- 「読む(reading)」
- 「話す(speaking)」
- 「書く(writing)」
簡単に言うと従来の英語学習に「話す」という部分を取り入れようということです。
※参考ページ
神奈川県公立高校入試の英語は「英語力」というよりは、「クイズ」のような問題が主流になっています。
※言い過ぎご容赦
神奈川県公立高校入試に限定するならば、Speaking(話す)能力は現状求められていません。何年かしたら出てくるかもしれませんが。
現在TOP校などで実施されている「特色検査」なんかこそ、このSpeaking(話す力)を取り入れたら面白いのではないかと思いますが。
ここが変だよ日本人
テレビの番組にこんなタイトルの番組があったような気がしますが、中学・高校と六年間も英語を勉強してるもに、生徒達は英語を話せるようにならない。
もっと言ってしまうと「英語を話せない英語教師」が英語を教えている現状。
本当に変な話です。
しかーし!
私はそこは割り切っています。中1生の夢を打ち砕くようで申し訳ないけど、でもそうしないと高校に行かれないから。
日本の英語教育を良いものにしていくのは「次世代の方々」にお願いするとして、私は・・
- 学校の成績をあげるための英語
- 高校入試に合格するための英語
をもう少し続けていくつもりです。それは生徒の皆さんが私に求めるものが「それ」だからです。
「そんな英語教育はおかしいよ!」とおっしゃる方がどんどん出てきて、この国の英語教育を変えてくれたら嬉しいです。
※川崎市にあるユニバースクールさんなどは既に変革にチャレンジしています。
それでは今日はこの辺で! また明日♪