たぶん「一般の方」が思っている以上に、小中学生が勉強するのってすごく難しくて大変なことだと思います。
難しからこそ日本中至る所に、こんなにたくさん塾があるのです。
本当に難しいのに「黙って座っていれば分からせてくれる」と思っている人も少なくありません。
という観点から、KOSHIN学院のように個別に生徒の面倒をみるよりも、学校のような一斉授業を受けている方がラクだと感じている生徒もいます。だって座ってれば良いんだもん。
もちろんそんなんじゃできるようになるわけないんだけど、そんな子もいるのも事実です。
※そういう生徒はKOSHIN学院では付いてこられなくなります。だって自分でやらなければいけないんですから。
こうした生徒を引っ張るのはスゴく難しい!
時には強い言葉で叱咤激励することもあれば、静観することもあります。
- 分からないなら分かるまで待とうホトトギス
- 分からないなら分からせてやろうホトトギス
- 分からないなら見捨ててしまえホトトギス
いろいろな考えがあると思いますが、どれも「正解」ではありません。
だって「分からない理由」が生徒によって全然違うのですから。
ただ単に難しいことをやらされるのを拒否している子もいれば、私が想像しているのよりもっとずっと基礎的なところが分かっていない子もいます。
もっと言ってしまえば「分かるということがどういうことなのか」が分かっていない子もいます。
そういう生徒に分かってもらえるようにするには!
もしお母様方が立場が逆転して、こうした生徒を教えなければならない状況になったらどうされますか?
しかも長年塾の先生をしてきた私が説明しても分かってくれない子を、どうされますか?
それは
- 生徒が「どうしても分かりたい!」という気持ちを持つこと。
- 教える側が「どうしても分かってもらいたい」という気持ちを持つこと。
この二つがガッチリぶつかり合うことです!
私が卒業生スタッフに授業を手伝ってもらっているのは、実はこのことの大切さを誰よりも感じているからです。
今日うちの高校生のスタッフが、私が教えても分かろうとしなかった生徒を見事に分からせてあげることに成功しました。
技術がどうしたこうしたではなく、「絶対に分からせてあげたい!」といスタッフう気持ちが私以上に強かったことと、生徒も「先輩に言われたことは分からないと申し訳ない!」という気持ちが強く出たことことが完全にぶつかり合った結果です。
まだ思春期の子達の場合、やはり「年齢が近い」ということは受け容れやすいのでしょう。
そういう意味では私より「高校生のスタッフ」の方が教えるのが上手なのかもしれません。
卒啄同時という言葉があります
鳥が卵から孵化するときに、卵の中から赤ちゃんが殻を破ろうと突き始めます。そのタイミングで親鳥は外から卵を突いて割ろうとします。
このタイミングが早すぎても遅すぎても雛は死んでしまいます。このことを「卒啄同時」(そったくどうじ)と言います。
年齢が近いと言うことは、そのタイミングがお互いに分かり合えるということなのかもしれません。
ということで、今日は「座っていれば勉強を分からせてくれる」なんてあり得ないですよねというお話しでした。
- 生徒の皆さんも「分かりたい!」という気持ちを精一杯だして
- 教える側の人も「分かって欲しい!」という気持ちを全力で出す
これが一番大切なことだと思っています。
それでは今日はこの辺で! また明日♪