新しく塾に申し込みに来られるお母様の言葉で多いのが『計算問題はできるのですが文章題や応用問題になると駄目なんです。』という言葉。
こういう生徒をしっかりみてあげると『計算問題も怪しい』ことが多いのです。
- なぜそうなるのだろうか?
- これはどういう意味なのだろうか?
- そもそも問題の意味が分からない。
これらのことがしっかりできている子であれば特に問題ありません。そのまま普通に勉強していってくれれば良いと思います。
※この「普通」というのが実はすごく大変なのですが・・・。
計算問題も怪しい子がよく言う言葉に『ちょっとしたケアレスミスをした』というのがあります。
いいえ~、それって『ちょっとしたケアレスミス』なんかじゃなくて、そういうミスを誘うような問題を見事に間違えているだけなんです。
別な言い方をすれば『知識が正確に身についていない』ということなのです。あやふやな知識のままいい加減にテキトーに解いてしまうから答えもいい加減になっちゃうの。
こういう生徒はどうすれば良いのでしょうか?
知識が正確でないのにとにかく「答えを書いて出せば良い」と思っている子が多いのです。
そうではなくて『どうしてそうなるのか?』をしっかり考えるようにしなければなりません。
こういう生徒に教える時に私がよくやるのは『一問ずつ丸付けにきてもらう』ことです。ちゃんと分かってないならば『先に進ませない』ことが大切。
そんなことをすると文句をダラダラ言う子が出てきますが、『私に対して文句を言う子』はほとんどいません。それが「指導力の差」と言うのかもしれませんが・・。
とにかく『一問ずつ丁寧にしっかりと理解する』ということを徹底します。それを数ヶ月も続ければほとんどの生徒はちゃんと勉強するようになります。
計算問題はできるけど応用問題になると・・・
最初にはっきり言っておきますが『教科書レベルの問題に応用問題なんかない!』のです。高校入試問題を解いてみると分かりますが、教科書レベルの問題は『基本がしっかりできていればできる』のです。
でもお母様方からすると『文章題や図形の問題』は『応用問題』という感じがするのかもしれません。
例えば中1の最後の方で『表面積を求める問題』というのが出てきます。
【例題】
表面積を求めるのであれば必ず『展開図』を書いてから求めるように指導しています。
しかーし!
勉強苦手な子は、いくら注意しても展開図を書かないまま問題を解こうとして結局解けないでいることが多いのです。
表面積を求めるのであれば『展開図』を書いてみることが基本中の基本です。
勉強が出来る子はノートや頭の中にしっかり展開図を書いています。出来る子ほどちゃんと書いています。
『やるべきことをちゃんとやってるから出来る』のです。
文章題や図形の問題は『いかに頭の中にイメージを作れるか』がポイントです。
ところがギッチョンチョン
イメージができないまま問題を眺めているから、いつまで経ってもできないのです。
こうした生徒には『一問ずつイメージをノートに書かせてから』問題に取り組みように指導しています。
最初は上手にできなくても、何度もこうした作業を繰り返しているうちに自然とできるようになってきます。
それでは今日はこの辺で! また明日♪