数学に限らず勉強ができないのには大きな原因があります。それは『小学校で習う基礎』が全くというほど出来ていないことです。
『塾は中学生になってから』という方が多いのですが、それでは全く遅すぎる生徒が多いのも事実です。
例えば中学3年生で数学(勉強)が出来ない子にこんな問題を出してみます。
60÷5
600÷50
これができないのです。これができない生徒に
600mの道のりを50秒で走りました。速さはどれだけでしょうか?
答えは600÷50=12m/s なんですけどね・・・
できない生徒ははまず『式』が立ちません。
50×600
50÷600
とか書き出します。しかもこの計算もかなり怪しい・・・
1秒 50秒
__|____________|________
__|____________|________
( )m 600m
普通の生徒(どのくらいが普通かは別にして)、この図を見せれば
ああ50で割れば良いんだなって分かるんですけどね・・・
- そもそも式が立たない(600÷50)とならない。
- 600÷50の計算ができない
え~?って思われるかもしれませんが、このレベルの生徒はたくさんいます。
これって『高校進学』とかいう以前のレベルなんですけどね。でも現実としてこのレベルができない生徒はたくさんいます。
だから問題を解いてもなかなか先に進まない
私自身は『このレベルの子はたくさんいる』と思っていますから気になりません。
しかーし!
実際問題として数学だけでなく『理科』でもこのくらいの計算はたくさん出てきます。
しかーし!
中学校では『これを使った問題』が出題されます。例えば
- (1) 8時に家を出たA君が2000m離れた駅に8時40分に着いた。A君の平均の速さを求めよ。
- (2) B君は9時に家をでて平均の速さ毎分80mで30分間歩いた。B君は何m歩いたのか。
- (3) 240kmの道のりを平均の速さ 毎時40kmで走ると何時間かかるか。
- (4) 毎時72kmは毎分何mか。
- (5) 毎分600mは毎秒何m か。
- (6) 毎時90kmは毎秒何mか。
- (7) 毎秒6 mは毎分何mか。
- (8) 毎分100mは毎時何kmか。
- (9) 毎秒15 mは毎時何kmか。
答え
(1) 毎分50m
(2) 2400m
(3) 6時間
(4) 毎分1200m
(5) 毎秒10m
(6) 毎秒25m
(7) 毎分360m
(8) 毎時6km
(9) 毎時54km
これは『基礎問題』ですが、基礎の基礎である60÷5という計算ができない生徒には『応用問題』になってしまいます。
ちょっとボヤいて良いですか? 私は60÷5ができない中学生をなんとかして高校に数多く合格させてきました。
※これマジで大変なんですけど・・
ですから『小学校の勉強』はものすごく大切なんです!
それでは今日はこの辺で! また明日♪